第81章 あなたを信じる

福田祐衣は、彼のそのあまりの恥知らずさに、思わず拍手を送りたくなった。

いや、実際にそうしたのだ。

「パチ、パチ、パチ……」

乾いた拍手の音が、静まり返った場に響き渡る。福田祐衣は感慨深げに言った。

「井上颯人、さすがね。まさかそんな白々しい台詞が、あなたの口から飛び出すとは思わなかったわ」

井上颯人の顔色が瞬時に土気色に変わる。

彼は乱暴に福田祐衣の手首を掴み、無理やり拍手を止めさせた。

「いい加減にしろ!」

「福田祐衣、君がこれほど腐った人間だとは思わなかった!」

「自分が悪いくせに、まだ言い逃れをするつもりか。いいから今すぐ悠子に謝れ!」

「謝れ、ですって?」

福...

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